令和６年５月28日(火)、第146回金属材料研究所講演会をハイブリッド形式で開催いたしました。
午前のセッションでは下記の通り本所教員2名による一般講演が行われ、各研究部門の分野における最新の動向や課題および研究成果を報告しました。
教授 関 剛斎 「ナノ構造制御によるスピントロニクス材料の創製と機能発現」
准教授 高坂 亘 「物質吸着による相転移制御に基づく機能性分子材料の創製」
午後は「金研産学連携の源流」と題して、金研の創立者・初代所長である本多光太郎の「産業は学問の道場なり」という理念の源流を改めて認識する特別セッションを行いました。金研が創立に携わった株式会社トーキン、東洋刃物株式会社、東北特殊鋼株式会社から下記講師をお招きし、会社設立に関することから、現在の産学連携における大学や金研への要望、期待について、それぞれの題名のとおりご講演いただきました。
株式会社トーキン 元代表取締役 執行役員社長 小山 茂典氏 「トーキンの歴史 －たすきを繋ぐ物語 今も生きる金研DNA－」
株式会社トーキン 代表取締役社長 片倉 文博氏 「トーキンの現在と未来 －歴史に学び、未来を創生する－」
東洋刃物株式会社 常務取締役 高橋 純也氏 「金研産学連携で誕生した当社製品群」
東北特殊鋼株式会社 取締役 常務執行役員 江幡 貴司氏 「今に生きる創業の理念 産学連携」
ポスターセッションには120名以上の学生と教員が集まり、理学と工学の分野をまたいで学生や教員同士がポスターの前で議論を交わしました。また、所内活動の相互理解を目的とし、金研のセンター・プロジェクトに関する活動紹介や、学内外の研究助成制度等を受けた研究活動のポスターも発表されました。厳正な審査の結果、最優秀賞１名、優秀賞４名に加え、新しく開設された助教・助手会賞２名と院生会賞２名を下記の通り決定いたしました。
最優秀ポスター賞
金属組織制御学研究部門
佐藤 銀音
優秀ポスター賞
量子ビーム金属物理学研究部門
荒木 靖啓
低温物質科学実験室
坂元 玲王
構造制御機能材料学研究部門
中島 拓海
複合機能材料学研究部門
滝川 敦之
助教・助手会賞
複合機能材料学研究部門
宮本 伊武己
複合機能材料学研究部門
太田 陽向
院生会賞
複合機能材料学研究部門
葛城 瑠音
構造制御機能材料学研究部門
Ye Xiatong
講演会の様子
