令和3年11月30日(火)~12月1日(水)、第141回金属材料研究所講演会をハイブリッド形式(Zoom)で開催いたしました。
11月30日は、特別講師に小出康夫氏(物質・材料研究機構 機能性材料研究拠点 次世代半導体グループ 特命研究員/グループリーダー)と一杉太郎氏(東京工業大学物質理工学院 教授、物質・情報卓越教育院 副教育院長)をお招きし、ご講演いただきました。小出氏からは「次世代半導体材料・デバイス開発における材料学的展望」と題し、カーボンニュートラルの実現を目指したシリコンやパワー半導体産業における世界的動向、既存物質から有望物質までの研究・開発状況や問題点などを踏まえ、日本の企業や研究者へ向けての将来展望などをお話し頂きました。一杉氏からは「機械学習とロボットが”自律的”に研究を進める時代に、人間の研究者は何をすべきか?」として、ロボットによる材料研究・実験の世界最先端の設備を具体的な映像とともに紹介いただき、人材育成とのバランスや経験の融合により、研究者の創造性や発想が最大限に生かされる仕組みの構築をご提唱頂きました。その後行われたオンラインポスターセッションには、100名以上の学生・研究者がブレイクアウトルームに集まり、音声や映像、チャット機能などを活用しお互いの研究内容について活発に議論を行っていました。厳正な審査の結果、最優秀賞1名および優秀賞4名を下記の通り決定いたしました。
12月1日は本所教員6名による一般公演が行われ、各研究室・センターの最新の動向や成果を報告しました。各講演後は多くの質疑が飛び交い、充実した講演会の締めくくりとなりました。
今回は、事前申込みを済ませた所内の教員や学生は講堂で聴講できるハイブリッドイベントの為、生の講演を聞く機会が少なかった学生にも貴重な機会となりました。
最優秀ポスター賞
金属組織制御学研究部門
河合 啓太
優秀ポスター賞
金属組織制御学研究部門
山﨑 康一朗
先端結晶工学研究部門
須田 貴裕
低温電子物性学研究部門
Nuryadin Muhammad Khalish
非平衡物質工学研究部門
野崎 翔吾
講演会の様子








