利益相反マネジメント

 公正な教育・研究を担う大学には、産学官連携活動を通じて研究成果を社会に還元すると同時に的確なリスクマネジメントを行うことが常に求められています。一方で、近年の産学官連携の活発化・多様化に伴い、利益相反など様々なリスクが懸念されています。

 東北大学では平成17年3月に利益相反マネジメントポリシーを定め、その基本方針に基づき利益相反マネジメントの運用を行っています。本学では、産学官連携ポリシーに基づき、知の成果を積極的に社会に還元し、人類社会の福祉と発展に寄与する社会貢献を、その中核に産学官連携を位置付けて、教育、研究に次ぐ第三の使命としています。

 学外の団体や企業と連携・協力して社会貢献を行う場合には、その活動や成果に関して、個人の利益と大学の利益さらには公共の利益とのかかわりが深くなります。産学官連携活動に伴う利益が、教職員としての本来の責務や大学の社会的責任と相反し、ひいては公共の利益を損なうことのないよう、利益相反を的確にマネジメントする必要があります。

 真に社会に役立つ新たな材料を創出することを理念とする金属材料研究所の教職員は、利益相反の可能性を常に意識し、利益相反マネジメントポリシーに従った産学官連携に関する必要な情報の適切な開示を行い、社会から疑義が提起された場合には、説明責任を果たしてまいります。

 

研究活動