公正な研究活動推進

はじめに

 大学は真理探究の場であることは言うまでもありません。社会の人たちから付託を受け、大学で真理を探究する研究者は、何よりも誠実であることが求められます。それは、研究活動そのものに対してだけではなく、研究成果の発表や研究費の使用についても同様です。

 真理の探究と科学の発展のためには、研究者がその自由な意思と発想に基づいて、自律的な活動を行うことが重要です。しかし、その学問の独立と自由は、研究者の誠意と責任を持った活動によって初めて担保されるものであり、研究者と社会との間の信頼関係が無ければ成り立ちません。その信頼関係を損なわないよう、大学に働く私たち研究者には不断の努力が必要です。

 金属材料研究所では、1990年代後半から2000年代前半に発表された論文の一部に研究不正の疑義があるということが、大きな問題になったことがあります。この問題は、結果として特定研究不正行為(捏造、改ざん、盗用)は認められないという結論になりましたが、一方で単純なミスでは済まされない多くの不適切行為があったことは、事実として認められています。私たちはこの歴史を教訓として、その反省のもとに、常に襟を正して、公正な研究活動を推進していかなければなりません。

金属材料研究所のすべての構成員は、今後とも責任ある公正な研究活動を推進する取り組みを実施してまいります。

 皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 

東北大学金属材料研究所 所長

研究活動