NpCoGa5の純良単結晶を育成し、ドハース・ファンアルフェン効果を測定することで、超ウラン化合物としては初めてフェルミ面の観測に成功した。フェルミ面は2種類の円柱状から成り立っており、Npの5f電子は伝導バンドに寄与して重い電子状態を形成している。つまり、正方晶のNpの層は伝導面でありCoの層は絶縁層に近い状態になっている。これは、日本原子力研究所、大阪大学との共同研究である。成果は、J.Phys.Soc.Jpn.の10月号にレターとして速報され、日刊工業新聞(10月4日付)、常陽新聞(10月6日付)にも掲載された。
詳細1: プレスリリース本文
正方晶NpCoGa5の結晶構造
塩川グループ (放射線金属化学研究部門)
附属量子エネルギー材料科学国際研究センター
附属量子エネルギー材料科学国際研究センター