国立大学法人東北大学金属材料研究所の和田武助教、加藤秀実准教授、並びに、国立大学法人京都大学大学院工学研究科の市坪哲准教授らは、マグネシウムとシリコンから成る合金がビスマス金属溶湯中において、マグネシウム原子を溶出しやすい一方で、シリコン原子を溶出しにくい性質を利用した金属溶湯中での脱成分反応を用いて、シリコンのオープンセル型ポーラス粉末を開発することに成功し、これを活物質に用いたリチウムイオン蓄電池が、現行のリチウムイオン蓄電池よりも大きな比容量を有し、かつ、サイクル寿命にも優れることを明らかにしました。この発明は、携帯電話・スマートフォンやノート型PC等のモバイル機器の使用時間や電気自動車の走行距離の拡大に繋がるものと期待されます。
尚、この成果の詳細は、Nano Letters (ACS publication)に2014年7月2日付けでオンライン掲載され、また、公益社団法人日本金属学会2014秋期大会(9月24~26日名古屋大学東山キャンパス)において口頭発表されます。
詳細(プレスリリース本文): http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press_20140714_03web.pdf [PDF:632KB]
※この成果は、2014年7月15日付の日刊工業新聞に掲載されました。