高密度水素貯蔵材料として注目されているリチウムを含む錯体水素化物(リチウムボロハイドライドLiBH4)が、115℃以上での構造変化にともなってリチウム超イオン伝導(10-3 Scm-1オーダー)を示すことを見出しました。この成果は、広く民生・産業利用されているリチウムイオン二次電池の安全性を高めるための新たな固体電解質の開発などへの幅広い展開が期待されます。本学工学研究科の高村仁准教授および前川英己准教授との共同研究成果であり、Applied Physics Letters(91, 224103, 2007)に掲載されるとともに、日経BP(オンライン版)、日刊工業新聞、河北新報(2007年11月30日付)、日経産業新聞(同12月7日付)などで紹介されました。
詳細は本学HP (http://www.tohoku.ac.jp/japanese/press_release/pdf2007/20071129_suiso.pdf)に掲載されました。
詳細は本学HP (http://www.tohoku.ac.jp/japanese/press_release/pdf2007/20071129_suiso.pdf)に掲載されました。
LiBH4の温度上昇過程(赤線)および温度降下過程(青色)での電気伝導性
(Electrical Conductivity)の温度変化を示す。333K(60℃)付近から温度を
上げると電気伝導性は連続的に大きくなるが、388 K(115℃)前後での 結晶
構造の変化に伴い、その値が1000倍 程度も急激に増大することがわかる。上
の挿入図は、結晶構造の変化に伴う可逆的な吸熱・放熱反応(DSC)を示す。