レポート

SWCC株式会社仙台事業所へ工場見学に伺いました(3/28)

2025/04/30

 2025年3月28日、SWCCみらい人材育成奨学金事業の一環として、SWCC株式会社からの招待により仙台事業所の工場見学が行われました。

 SWCC株式会社は、1936年に設立され、電線・ケーブル、電力機器部品、巻線、光ファイバケーブル、情報機器用ローラ、免震などの製造販売を行っています。
 見学した仙台事業所は、宮城県柴田郡柴田町に位置し、長さ1キロメートル、幅800メートル、約496,000m2に及ぶ広大な敷地内に複数の工場があり、主に電力ケーブル、通信ケーブル、光ファイバケーブル、裸線などを製造しており、高度な加工技術を駆使し、特に光ファイバケーブルの製造においては、テープスロット型やスロットレス型などの多様な製品を提供しています。

 今回の見学では、仙台事業所の概要説明後、実際に敷地内にある光工場、通信工場、裸線工場、ヒーター線工場をめぐり、最先端の技術と効率的な生産プロセスを支えるための設備について、現場の職員の皆様から丁寧に説明いただきました。

 特に光工場では、大量の光ファイバを収納でき、配線敷設工事の作業性を向上させる超細径高密度光ケーブル用の間欠接着リボン「e-Ribbon®」の製造過程をご案内いただきました。

 工場見学後、日本唯一のディップ・フォーミングシステムにより製造される高導電率と耐屈曲性に優れた無酸素銅「MiDIP®(ミディップ)」の製造過程も含めたプレゼンテーションによる説明もいただきました。

 今回の工場見学に参加したSWCCみらい人材育成奨学金第一号認定生の吉田草太さんからは、「本奨学金のおかげで安心して勉学に励むことができました。本日の工場見学では担当者の方に分かりやすく丁寧にご説明いただき大変勉強になりました。4月からは近しい業界に就職するので今後に生かしていきたいです。」と、今回ご招待いただいたSWCC株式会社に対して感謝の意と今後の抱負を述べていました。

 SWCC株式会社と金属材料研究所は、2024年2月に「SWCC×東北大学 高機能金属共創研究所」を設置し、革新的な材料の研究開発と人材育成を通じて、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強化しています。また、SWCC株式会社からの寄附により、金研独自の給付型奨学金制度「SWCCみらい人材育成奨学金」が2024年度に創設され、学生支援にも多大なるご支援をいただいております。

 SWCC株式会社の最先端の技術力を拝見できた大変有意義な見学となりました。

 

SWCC株式会社仙台事業所正門前にて

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