
この度、金属材料研究所計算材料学センター内に、2025年6月から運用を開始する新スーパーコンピューティングシステム“MASAMUNE-弐”の設置が完了し、5月29日にメディア公開を行いました。本内容はNHK(全国版、地域版)、東北放送、日本経済新聞、日刊工業など、複数のメディアに紹介されました。

MAterials science Supercomputing system for Advanced MUlti-scale simulations towards NExt-generation II
仙台から世界を目指した伊達政宗公の精神を継承する勇壮なパネル画(墨絵師 御歌頭 (おかず) 氏作)
計算材料学センターの目的
スーパーコンピュータの計算資源の国内外への提供による
1)豊かで暮らしやすいWell-beingな社会の創造
2)地球温暖化や異常気象を抑制するためのカーボンニュートラルの実現
3)大規模災害時などに人命を守り迅速に回復するレジリエンス国家の構築
4)サイバー空間と現実空間を高度に融合したSociety 5.0の創成
MASAMUNE-弐の特徴
- 1秒間に4000兆回の計算が可能。新素材の開発に特化。
・先代スパコンの利用実績と最新の研究ニーズを踏まえた、個々に特徴を有する3つのシステム構成
・物質材料研究に特化した超大規模シミュレーションやAI処理が省電力で実行可能
・国内外の研究機関や企業の研究者による最先端の研究成果の創出に貢献が期待 - MASAMUNE-弐で挑む最先端技術
・太陽光発電・風力発電・燃料電池などクリーンなエネルギーの創出
・航空機の快適性・信頼性向上や宇宙機器の高性能化
・高層ビル・インフラ施設(水道管・ガス管)・高速道路の長寿命化・安全性確保 など