2020年1月24日、釜石市より窪田優一副市長と総合政策課震災検証室臼澤渉室長が来所され、高機能コバルト合金「COBARION®(コバリオン)」の開発を通して釜石市の復興産業支援に貢献したことへの感謝状が金属材料研究所に贈呈されました。
「COBARION®」は、千葉晶彦教授が中心となって開発に取り組んできた高機能材料で、人工股関節・膝関節、歯科補綴用材料、装飾品などに使用されています。
従来のコバルト合金の特徴である強さ、硬さ、優れた耐食性・耐摩耗性を兼ね備えつつ、ヒトの金属アレルギーの主原因ともいわれるニッケルの含有量を極限まで低減し、アレルギーの懸念が少ないことが最大の特徴です。
実用化にあたっては、釜石市、(公財)いわて産業振興センターなどの支援を受けながら、釜石市に本社を持つ株式会社エイワが製造技術を確立しました。「COBARION®」は、コバルトと釜石の英訳(IRON POD STONE)にある鉄(IRON)が語源となっており、いわて産業振興センターにより商標登録されています。