本センターは、全国大学共同利用施設として設置以来50年以上にわたり、我が国の大学を中心とする研究者に、原子力関連材料の研究に欠くことのできない放射化試料やアクチノイド元素の実験場所を提供しており、関連分野における主導的な共同利用センターとしての役割を果たしています。
軽水炉材料の健全性の研究や先進原子炉・核融合炉材料開発の研究、放射性廃棄物の分離・処分・再処理を念頭に置いたアクチノイド化学の研究や5f電子を有するアクチノイド系新物質・新材料の探索研究、新型核燃料開発の研究、放射化分析による年代測定など、幅広い材料研究を進めています。
また、海外の研究用原子炉と学術協定を結び、中性子照射や、人材交流、関連技術の交換等を行うことにより国際化を進めるとともに、世界的にも有数なホットラボと先端分析・物性計測・材料創製能力を兼ね備えた大洗センターの特徴ある設備を活かした最新の材料研究拠点としての役割を強化しています。