研究部共同利用委員会 委員長 米永一郎
平成22年度の研究部共同研究報告をお届けいたします。本所は平成22年4月より材料科学分野における世界的な中核的研究拠点として採択され、これまでの全国共同利用・共同研究を推進し、材料科学研究を発展させる使命を担っております。3月11日の未曾有の震災では皆様にご心配・ご高配を頂きました。現在、早急に復興すべく全所を挙げて取り組んでおります。また、研究拠点として、被災されました研究者・グループへの支援にも最善を尽くしてまいります。今後とも皆様のご協力・ご支援をお願い致します。
平成22 年度の研究部の共同研究では、国立大学法人77件(36大学)、公立大学6件(2大学)、私立大学16件(15大学)、国立共同利用機関3件(2機関)、独立行政法人11件(4機関)、高等専門学校4件(4高専)、の合計で117件が採択・実施されました。
本報告は平成22年度に行われたこれらの研究部共同研究報告書をまとめたもので、第1部に重点研究、第2部にワークショップ開催、第3部に一般研究報告、第4部に若手萌芽研究報告、第5部に研究発表リストを分野別に収録しています。
なお、ここに掲げました研究部共同研究とは別に量子エネルギー材料科学国際研究センター(68件)、金属ガラス総合研究センター(113件)、強磁場超伝導材料研究センター(76件)および計算材料科学センター(20件)において共同研究が行われております。それぞれの報告書及びKINKEN Research Highlights にも目を通して頂きますようお願いいたします。また本所ホームペ ージの共同利用欄では研究部共同研究での特筆される成果を紹介しております。 これらから、本所における共同研究および共同利用の全体像を理解していただけるものと存じます。