研究会・イベント

計算材料学センターセミナーシリーズ「スパコンプロフェッショナルNo.13」(5/29開催)

日時 2018年5月29日(火)14:00 - 15:30
場所 東北大学金属材料研究所 2号館1階ラウンジ
http://www.imr.tohoku.ac.jp/ja/about/location.html
対象
内容

ポスター(PDF:1,720 KB)

計算材料学センターでは、スーパーコンピュータの応用事例を紹介すべく、金属材料研究所で行われている研究テーマに近い話題を選んで、シリーズでセミナーを開催しております。
具体的には、結晶、磁性、表面・界面、欠陥、照射損傷、アモルファス、半導体、超伝導体など幅広い分野から話題を選び、世界的にも著名な先生方にご講演をお願いしております。
今回はその13回目となります。


・タイトル:第一原理フェーズ・フィールド法の提案

・講演者:大野かおる先生(横浜国立大学大学院工学研究院 教授)

 
・講演内容について 
 材料の巨視的性質の制御を目指して合金の微細組織を予測する先進計算技術の開発が望まれている。第一原理計算は高精度だが、計算時間が膨大で、典型的な10μmの長さスケールは扱えない。フェーズ・フィールド法は熱力学的、力学的な情報を含む物質パラメタにより微細組織を模倣するが、多くのパラメタは経験的で実験に合うように決めるため、新材料研究には信頼性を欠く。我々は第一原理に基づいて一切のパラメタを用いずに合金の組織構造を求める新手法を提案する。
 空間を微細グリッドに分割し、密度汎関数理論、クラスター展開、ポテンシャル繰り込みを用いて自由エネルギーを算出する。本手法は合金の局所組成を明確に区別できる、世界初のパラメタ不要の第一原理フェーズ・フィールド法であり、我々は1300KでのNi-Al合金の微細組織の発達の再現に成功した。結果は実験Ni-Al相図に精密に対応している。

・主催:計算材料学センター
・協賛:計算物質学人材育成コンソーシアム ポスト「京」萌芽的課題「基礎科学の挑戦」
申し込み 事前申し込みは不要です。皆さまのご参加をお待ちしております。
締切日
参加費
問い合わせ先 東北大学金属材料研究所 計算材料学センター
ccmssecr_at_imr.tohoku.ac.jp (_at_を@に変更してください)
http://www.ccms.imr.tohoku.ac.jp/Jpn/
Tel : 022-215-2411