プレスリリース・研究成果

酸化物と有機物の接合界面による紫外光検出器の開発に成功

2008/09/30

 超構造薄膜化学研究部門(川崎グループ)は、ローム株式会社との共同研究により酸化物と有機物からなる高性能紫外線センサーの開発に成功しました。本研究グループは、導電性高分子(PEDOT:PSS)が透明酸化物半導体ZnO に対して、良質なショットキー接合界面を形成することを利用して、PEDOT:PSS / ZnO光センサーを作製し、紫外線領域でほぼ100%の光電変換率を持つという高性能な特性を実現しました。また、構成する材料が安価で無害で簡便な短い工程で作製できるため、早期の実用化が期待できます。本研究成果は、米国科学誌「Applied Physics Letters」9月24日号に掲載されるとともに、科学新聞(10月3日付)、日刊工業新聞(10月6日付)に掲載されました。

図:スピンゼーベック効果の概念図

図: 電気二重層をコンデンサとする新しいトランジスタ。

川崎グループ (超構造薄膜化学研究部門、本学原子分子材料科学高等研究機構)