プレスリリース・研究成果

フラーレンに次ぐ超安定新ナノ粒子発見

   本所の川添教授及び学際センターの粕谷教授の研究グループが、CdSeの ナノ粒 子を逆ミセル法によって大量合成し、スーパーコンピューターを活用したシ ミュ レーション計算によってその構造を明らかにすることに成功した。特に、 (CdSe)33 及び(CdSe)34は極めて安定であり、新魔法数クラスターと呼ばれるべ きものである。  フラーレンやナノチューブはアーク放電という製造法のために如何に大量合成し ても 抜本的に価格が下がることは期待しにくい。一方、本ナノ粒子は、極めて低 価格で大量 合成が可能であり、工業的応用面が期待できる。また、炭素のみから 構成されるフラー レンとは異なり、今回の2元系で安定ナノ粒子の発見は、今 後、多くの元素の組み合わせ による新たな安定ナノ粒子発見へと繋がる可能が あり、さらに大きな発展が期待される。  本成果は、Nature Materials Vol. 3 (2004) (2月1日付)に掲載され、その重要性に より、 本分野の世界的権威であるSeifert博士によって解説がなされ、「Nanocluster magic」と褒 め上げられている。また、日刊工業新聞(1月27日付)、日経新聞(2月13日 付)、日経ナノテクノロジー(1月29日)に取り上げられた。
 
川添グループ (合金設計制御工学研究部門)
東北大学学際科学国際高等研究センター