プレスリリース・研究成果

物酸化中の微量酸素欠損をナノスケールで制御した超格子の作製に成功

  金属酸化物は、わずかな酸素量の変化で大きく物性を変化させるが、これまでこの微量な酸素欠損量を正確に検出する手法が確立されていなかった。今回、角度散乱暗視野電子顕微鏡法と電子エネルギー損失分光法を用いることで、高感度にチタン酸ストロンチウム中の酸素欠損量を検出することに成功した。さらに酸素欠損を含む層と含まない層で、サブナノメートルの急峻性を示す界面を維持することができることを実証した。これは酸化物エレクトロニクスをベースとしたナノテクノロジーの一翼を担う新技術といえるとともに、酸化物のみならずより一般的に結晶材料における個々の空孔やそれらのクラスタリングの微視的研究への道を開く技術であるといえる。研究は、東京大学、科学技術振興機構、米ベル研究所、米コーネル大と共同で実施され、Nature誌8月5日号に掲載された。日刊工業(8月5日付)でも紹介された。
 
川崎グループ (超構造薄膜化学研究部門)