プレスリリース・研究成果

スピントロニクス用シリコン基ナノ物質の発見

2003/09/30

 遷移金属原子を内包したシリコンの作るナノチューブの安定構造と電子状態を第一原 理計算によって広範に研究し、強磁性や反強磁性を示すナノスケールの新物質を見出 すことに成功した。特に、マンガンを内包したシリコンナノチューブは、アップかダ ウンの一方のスピンを持つ電子のみに対して選択的に金属状態になるため、スピント ロニクス用材料として理想的なナノ物質となるものと期待される。今回の成果は、米 国物理学会Physical Review Letters 誌(9月30日号)、 日経ナノテクノロジー誌(10月7日号) などに掲載された。
 
川添グループ(合金設計制御工学研究部門)
計算材料学センター