プレスリリース・研究成果

超ウラン化合物の電子状態を解明

  Pu化合物で高温超伝導が発見されるなど超ウラン化合物の物性研究は重要であるにもかかわらず、強い放射能による取り扱いの困難さから、これまでその電子状態が詳細に調べられたことはなかった。本研究では、NpGe3、NpRhGa5という二種類の化合物の純良単結晶を育成し、ドハース・ファンアルフェン効果の観測に成功した。「金属の顔」とも呼ばれるフェルミ面を決定し、実験と理論計算の両方から矛盾無く説明できることを明らかにした。Npの5f電子は、伝導と磁性の二重の役割を担っており、重い電子状態を形成している。この成果は、J.Phys.:Condens.Matterに発表され注目すべき論文として「IOP Select」に選ばれたほか、河北新報の一面(5月18日)に掲載された。本研究は大阪大学、京都産業大学、日本原子力研究所との共同研究である。
図 NpRhGa5の単結晶

図 NpRhGa5の単結晶。

塩川グループ (放射線金属化学研究部門)
附属量子エネルギー材料科学国際研究センター