プレスリリース・研究成果

アセチレン分子の純化と超高密度保存材料の創製及びそのメカニズム解明

  アセチレン分子を極めて選択的に、さらに超高濃度で吸収する多孔性金属錯体が京都大学北川進教授の研究グループにおいて実験的に創製されました。その構造解析は高輝度光科学研究センターで行われ、物性と吸収メカニズムを本所川添研究室が第一原理シミュレーション計算によって明らかにしました。アセチレンは、高温燃焼器用の燃料としてよく使われており、化学や電気工業用の出発材料としても重要な物質です。しかし、圧縮しすぎると爆発するので、高密度保存は困難でした。北川グループは、混入が多い二酸化炭素などからアセチレン分子のみを完全に分離する方法を考案しました。また、この多孔質ナノ物質中には、常温で通常圧縮できる200倍もの密度でアセチレンが保存できます。この結果は、Natureの7月14日号に掲載されました。さらに、日経ナノテクノロジーや日経産業新聞、京都新聞、産経新聞、NHKラジオ、NHKテレビ(関西のみ)等でも紹介されています。
川添グループ(計算材料学研究部門)