プレスリリース・研究成果

臨界温度38ケルビンのフラーレン超伝導体の謎

  

低温電子物性学研究部門は、リバプール大学、ダーラム大学、ジョセフ・ステファン研究所、理化学研究所、産業技術総合研究所と共同で、分子性超伝導体の中で最高の臨界温度Tc = 38 Kを有するフラーレン化合物Cs3C60の相図を決定し、高い臨界温度の謎の一端を明らかにしました。この化合物は、岩佐教授らベル研究所のグループが約15年前にその存在の兆候を捉えていましたが、最近になって純物質が合成できるようになったものです。本研究によって温度―圧力相図が決定され、銅酸化物などと同じようにモット絶縁体から高温超伝導が発現することが明らかになりました。本研究成果は米国科学誌「Science(サイエンス)」Online版(2009年3月20日付)に掲載され、日刊工業新聞(2009年3月23日付)と科学新聞 (2009年4月3日付)に紹介されました。

図: 本研究によって温度―圧力相図が決定され、銅酸化物などと同じようにモット絶縁体から高温超伝導が発現することが明らかになりました。

図: 本研究によって温度―圧力相図が決定され、銅酸化物などと同じようにモット絶縁体から高温超伝導が発現することが明らかになりました。

岩佐グループ(低温電子物性学研究部門)