プレスリリース・研究成果

磁気モーメントの渦の運動が可能にする省エネルギー情報記録 -ハードディスクの超高密度化と超低消費電力動作の両立に新たな道-

 東北大学金属材料研究所の周偉男博士研究員、関剛斎准教授および高梨弘毅教授のグルー プは、産業技術総合研究所スピントロニクス研究センターの荒井礼子博士研究員および今村 裕志研究チーム長との共同研究により、外部磁場により容易に磁化スイッチングするソフト 磁性材料の Ni-Fe(パーマロイ)合金と、磁化スイッチングに大きな外部磁場を必要とする FePt 規則合金を組み合わせたナノ磁石を作製しました。そして、Ni-Fe 合金における磁気モ ーメントの渦構造(磁気渦構造、あるいは磁気ボルテックス構造と呼ばれる)の磁化運動を 利用すると、FePt 規則合金の磁化スイッチングに必要な磁場(磁化スイッチング磁場)を大 幅に低減できることを発見し、磁気記憶デバイス情報記録に必要な消費電力を大幅に削減す ることを可能にしました。

 本研究成果は、12 月 8 日付けで米国物理学雑誌「Physical Review B」にて Rapid communication(速報版)として公開されました。

 

 詳細1: プレスリリース本文 [PDF:353KB]

 詳細2: Physical Review B ウェブサイト [DOI:10.1103/PhysRevB.94.220401 ]

 

今回の研究で作製した垂直磁化FePt規則合金層と磁気渦構造のNi-Fe合金(Py)層から成るナノ磁石の模式図。