プレスリリース・研究成果

遷移金属酸化物で量子ホール効果を実現 -強い電子同士の反発力を用いた量子デバイスへ道-

2016/05/25

 理化学研究所創発物性科学研究センターの高橋圭上級研究員(科学技術振興機構さきがけ研究者)、デニス・マリエンコ研究員、川﨑雅司グループディレクター(東京大学大学院工学系研究科教授)、サイード・バハラミー ユニットリーダー(東京大学大学院工学系研究科特任講師)、東北大学金属材料研究所の塚﨑敦教授らの共同研究グループは、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)の高品質単結晶薄膜を作製し、電子を平面上に閉じ込めた二次元電子構造において、「量子ホール効果」の観察に成功しました。

 本成果はNature Communicationsに掲載されるのに先立ち、オンライン版(2016年5月27日付:日本時間5月27日)に掲載されました。

 

詳細: プレスリリース本文 [PDF: 570KB]

詳細2: Nature Communications Webサイト[DOI: 10.1038/ncomms11631]

 

デルタドープSrTiO3構造における電気特性測定の模式図

デルタドープSrTiO3構造における電気特性測定の模式図