プレスリリース・研究成果

光照射だけでスピン偏極電流が発生する磁性トポロジカル絶縁体 -高速スピントロニクスへの応用に前進-

2016/07/21

 東北大学金属材料研究所の塚﨑敦教授は、理化学研究所(理研)創発物性科学研究センター創発光物性研究ユニットの小川直毅ユニットリーダー、強相関物性研究グループの十倉好紀グループディレクター(東京大学大学院工学系研究科教授)、安田憲司研修生(同研究科博士課程)、強相関界面研究グループの川﨑雅司グループディレクター(同研究科教授)、強相関量子伝導研究チームの吉見龍太郎基礎科学特別研究員らとの共同研究グループで「トポロジカル絶縁体」の薄膜にパルス光を照射することにより、外部電場を加えなくても大きなスピン偏極光電流が発生し、この光電流を永久磁石で加えることができる大きさの外部磁場で制御できることを発見しました。本研究は、最先端研究開発支援プログラム(FIRST)課題名「強相関量子科学」の事業の一環として行われました。

 本成果は、英国のオンライン科学雑誌「Nature Communications」に掲載され、、2016年8月12日付の科学新聞に掲載されました。

 

 詳細1: プレスリリース本文 [PDF: 363KB]

 詳細2:Nature Communications Webサイト[DOI:10.1038/ncomms12246]

 

ゼロ電場光電流の励起波長依存性