プレスリリース・研究成果

原子炉用水素化物中性子吸収材開発プロジェクトがスタート

小無健司助教授等は日本原子力研究開発機構(JAEA)の材料試験炉(JMTR)を利用した水素化物の照射試験実績をもとに原子炉で用いる新しい水素化物中性子吸収材を提案した。金属水素化物中の水素の原子数密度が水中の水素の原子数密度に近いため、中性子を水素化物中で減速しながら効率よく吸収させることができる。そこで、ハフニウムやガドリニウムを水素化物にし、近年革新的原子炉として注目されている高速増殖炉用の中性子吸収材として用いるプロジェクトを東京大学、JAEA等とともに開始した。同プロジェクトは文部科学省の平成18年度「原子力システム研究開発事業」の基礎研究開発分野のテーマとして採択されている。開発費は約4億円で、研究期間は平成20年度までの3年間である。日刊工業新聞2006年9月6日号の科学技術欄にも掲載され、原子炉の経済性向上と廃棄物の低減ができると期待されている。