プレスリリース・研究成果

電子の動きを光で凍結 -レーザー光で有機金属を絶縁体に変える-

2014/11/27

 東北大学金属材料研究所の佐々木孝彦教授は、東北大学大学院理学研究科の岩井伸一郎教授、石原純夫教授、中央大学理工学部の米満賢治教授、岡山理科大学大学院理学研究科の山本薫准教授、名古屋大学大学院工学研究科の岸田英夫教授らとの共同研究により、有機物質中の電子の動きをレーザー光の照射によって凍結、秩序化することに成功しました。

 電気的に絶縁体の物質に光を照射すると、通常は凍結していた電子を光の振動により揺り動かして融かすことで金属状態にすることができます。今回の研究では逆に、動ける電子(金属状態)に極めて強い光を極めて短い時間だけ照射することで、電子が光の振動に追随することができなくなりその動きを止めてしまう絶縁体状態になることを発見しました。この現象の発現・観測には有機物質に特徴的な分子振動と電子相関が重要な役割を果たしています。本成果は有機物質の新しい光誘起状態制御につながるものです。

 本研究成果は、英国科学雑誌Nature Communications に受理され、平成26年11月24日(月)19:00(日本時間)付けでオンライン掲載されました。

 

掲載論文:Nature Communications 5, 5528 (2014).

 

詳細(プレスリリース本文): http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press_20141119_01web.pdf [PDF:703KB]