プレスリリース・研究成果

超伝導体中の準粒子スピン流による巨大スピンホール効果の観測に成功 ― 次世代超伝導スピントロニクス素子実現に道筋―

 東北大学金属材料研究所の高橋三郎助教、東京大学物性研究所の若村太郎特任研究員、大谷義近教授、名古屋大学工学研究科の藤巻朗教授、日本原子力研究開発機構先端基礎研究センターの前川禎通センター長らの研究グループは共同で、磁石である強磁性体と電気抵抗がゼロである超伝導体からなる省電力のスピン注入超伝導素子を開発しました。超伝導体中で、準粒子によって運ばれるスピン流が電流に変換する原理(スピンホール効果)を利用し、スピン注入電流を絞り込むことで、出力電気信号が2000倍以上に増大することを発見しました。今回の研究成果は、微小なスピン流から大きな信号を取り出せることから、次世代の省エネルギーな超伝導スピントロニクス素子の実現に道を開くものです。

 本研究成果は、2015年5月18日(月)(英国時間)に、英国科学誌「Nature Materials」オンライン版に掲載されました。

 

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