プレスリリース・研究成果

フラストレートした強磁性鎖でスピンストライプ相を発見

 東北大学金属材料研究所 磁気物理学研究部門の野尻浩之教授は、スロベニアのJožef Stefan Instituteを中心とする4ヶ国の国際共同研究において、新しいタイプのスピンストライプ相を見いだしました。β-TeVO4はジグザグ強磁性鎖のモデル物質であり、フラストレートした弱い鎖間相互作用と外部磁場のバランスで様々な磁気相が現れます。そのなかで、螺旋構造とスピン密度波構造のはざまに、12.7 nmという非常に小さな周期のストライプ構造が生じていることを見いだしました。この短い周期は、長距離相互作用で生じる磁区構造や高温超伝導体のストライプ構造とは本質的に異なる起源のものであり、新しいタイプのストライプ構造として内外で注目されています。

 磁気物理学研究部門はこの研究において核となる強磁場測定で大きく貢献し、また、スロベニアとの国際共同研究は、本研究所国際共同研究センター(ICC-IMR)の課題として支援されました。

 

 本成果は2015年6月11日(木)、Nature Communicationに掲載されました。

 

詳細(Nature Communication Webサイト)

http://www.nature.com/ncomms/2015/150611/ncomms8255/full/ncomms8255.html