プレスリリース・研究成果

[実用化] Ce:GAGGシンチレータ結晶材料の開発と放射線検出器への実用化

国立大学法人東北大学金属材料研究所の吉川彰教授、未来科学技術共同研究センター・柳田健之准教授(吉川プロジェクト)および金属ガラス総合研究センター結晶作製ステーションと古河機械金属株式会社が共同で開発した Ce:GAGG シンチレータが、同社製の放射線測定器「ガンマスポッター」に搭載され、実用化されました。 シンチレータとは放射線(高エネルギーの光子)を、検出可能な近紫外・可視光(低エネルギーの複数の光子)に変換・発光する素子で、高エネルギー物理学・宇宙物理学といった基礎的な分野から、医療、資源探査等の応用分野まで幅広く放射線検出器の材料として利用されています。しかしながら現在使用されているいくつかのシンチレータには潮解性がある、発光量が小さい、放射線(ガンマ線)に対する感度が低いなど、それぞれ欠点がありました。Ce:GAGG シンチレータではこれらの点を克服することに成功し、既存のシンチレータに比べて高発光量、高速応答、高検出効率(高感度)となりました。潮解性もなく、化学的にも安定です。 シンチレータ材料の特性向上により、これまでの市販品が計測に5分程度の時間を要するのに対して、リアルタイムでの放射線量計測が実現しました。 上記用途以外にも、Ce:GAGG シンチレータは高発光量、高速、高検出効率という特徴を活かして医療、セキュリティ、資源探査等への利用が期待されています。 (詳細)