アイ・トリプル・イー(IEEE:The Institute of Electrical and Electronics Engineers)は、160ヵ国以上、約50万人のメンバーから成る世界最大の専門組織で、技術革新の発展に寄与することを目的とした団体です。そのIEEE のディスティングイッシュト・レクチャラー(DLs: Distinguished Lecturers)は、世界中の研究所や会議で講演を行う科学技術の専門家であり、その専門分野において、グローバルなコミュニティを作り、発展させる役目を担っています。
2012年のアイ・トリプル・イー磁気学会においては、4名の科学者が、それぞれの専門分野における活躍と、その講演技術、そして、自ら提示する講演項目のより大きな磁気コミュニティに対する幅広い興味が国際的に評価され、ディスティングイッシュト・レクチャラーに選出されました。本所の ゲリット バウアー教授も、その一人に選ばれ、現在、スピンカロリトロニクス(微細な構造とデバイスにおける、スピン、電荷、及び熱流を制御する科学技術)に関する講演を行っています。この講演内容は、Nature Materials 11, 391 (2012) http://www.nature.com/nmat/journal/v11/n5/full/nmat3301.htmlで、総説を見ることができます。また、最新の進捗状況については、本所にてthe ICC-IMR Workshop Spin Caloritronics が2012年6月2日~5日の日程で開催されます。(シリーズワークショップの第4回目・ディスティングイッシュト・レクチャラー共催。)
また、アイ・トリプル・イー磁気学会の 仙台における講演会は、2012年8月1日、本学 電気通信研究所にて、村岡 裕明 教授が議長を務め、3名のディスティングイッシュト・レクチャラー: 湯浅 新治 氏(産総研・エレクトロニクス研究部門スピントロニクス研究グループ長)、山口 正洋 氏(通研・教授)、バウアー教授が講演を行う予定です。
アイ・トリプル・イー(IEEE:The Institute of Electrical and Electronics Engineers)
http://www.ieeemagnetics.org/index.php?option=com_content&view=article&id=81%3Adlprogramm&catid=61&Itemid=152