プレスリリース・研究成果

ウラン化合物の強磁場スピン密度波相を発見 -30年来の謎に強磁場中性子回折が回答をもたらす-

 東北大学金属材料研究所の青木大教授、野尻浩之教授は、CNRS(フランス国立科学研究センター)のウィリアム・クナフォ研究員(William Knafo)、CEA-Grenoble(フランス原子力庁)、茨城大学の研究者らとともに、ウラン化合物 URu2Si2の「隠れた秩序」に近接する強磁場中の磁気相がスピン密度波を形成していることを世界で初めて発見しました。

 きわめて短い時間に強磁場を発生しながら中性子散乱を行うという、高度な実験技術の組み合わせによって初めて実現した実験です。30年来謎とされていたURu2Si2が示す正体不明の相転移「隠れた秩序」の解明につながる他、強磁場中の新奇な量子相の発見にもつながるものと期待されます。 

 本研究の成果は、2016年10月20日付英科学誌「Nature Communications」で発表されました。また2016年11月18日付の科学新聞に掲載されました。

 

 詳細1: プレスリリース本文 [PDF:320KB]

 詳細2: Nature Communications ウェブサイト [DOI:10.1038/ncomms13075]

 

スピン密度波を示すURu2Si2の磁気構造

スピン密度波を示すURu2Si2の磁気構造