レポート

材料科学国際週間 -Material Science Week 2011-(2011.10.11~)が終了しました。

 
材料科学国際週間2011
  東北大学金属材料研究所は東北地域の復興に貢献するため、「材料科学国際週間2011-Material Science Week 2011-」を開催致します。
【実施期間】平成23年10月11日(火)~平成23年12月10日(土)
【場  所】東北大学金属材料研究所ほか(宮城県仙台市全域)
所長メッセージ
 
 
金属材料研究所所長
新家 光雄
(生体材料学研究部門教授)
 
 東北大学金属材料研究所は、材料科学分野における世界的な研究の中心として震災からの早期復旧に努力してきました(震災復興レポート)。現在、その基本的な研究機能は以前の水準にまで復旧を遂げ、被災された研究者に支援を提供する活動も進めています。さらに、震災でもたらされたエネルギー問題をはじめとしたさまざまな課題解決に向け、その根底を支える材料科学からの貢献を果たすべく、新たな挑戦をはじめています。
 このような活動に対し、諸外国から多くの支援や理解が大きな力となってきました。その一方で、こうした東北大学の現状が十分に理解されず、研究機能が停止したままであると誤解を受けたり、震災と関連した事故への対応等への印象から、東北で計画されていた国際会議等のイベントが中止になったり、あるいは研究交流の訪問者のキャンセルなど、研究分野における風評被害といってよい現象が一部にあるのも事実です。
 こうした現状を踏まえて、金属材料研究所は、震災発生から7ヶ月後の10月11日から2ヶ月間を材料科学国際週間:Material Science Week 2011として設定し、材料科学に関連するさまざまな講演会や研究会を誘致、開催することにしました。その目的は、(1)材料科学コミュニティへの東北からの情報発信、(2)東北への材料科学分野の情報と人材の集積、(3)内外からの研究者の訪問により東北の現状への正確な理解を得る、の3つです。具体的には、この期間に合わせて、関連分野の国内・国際会議を誘致し、東北に内外から多くの研究者に足を運んでもらうことを通して、材料科学分野における研究機能を強化し、復興に貢献することを目指します。また、市民講座などを開催し、材料科学分野への社会の期待と要望を研究者と市民が共有できる取り組みを行います。この材料科学国際週間は、仙台光のページェントの開始と入れ替わりにその幕を閉じる予定です。この期間に、多くの訪問者を受け入れることで、東北の現状が正しく世界に伝えられ、東北と世界が強く繋る契機となることが期待されます。
 東北大学金属材料研究所は、Material Science Week 2011の開催を通して、被災地にある研究機関として、その責務を果たし、材料科学の灯火を引き続き東北にかかげ、国際的活動を通じてその輝きを世界に届けることを目指します。東北と日本の復興をめざすこれらの活動へ、関係者と市民の方々の御理解と御協力をお願いいたします。

 

Sincerely yours
Director of Institute for Materials Research, Tohoku University Mitsuo Niinomi

 

 
材料科学国際週間における主要イベント
 

1. 材料科学国際宣言2011  -よりよき世界構築へ,材料科学からの貢献
 10月11日(火), 午前11:00-12:00, 金属材料研究所講堂
 金属材料研究所と交流協定をもつ 18ヶ国の大学・研究機関の代表者が、材料科学国際宣言2011を調印します。その内容としては、(1)エネルギー、環境保全、安全、情報・通信、社会基盤、医療など、多様な人類の重要課題の解決 (2) 材料科学の共通の課題の解決へ国際的な協力関係を強化し、研究活動を加速、(3)市民や社会との交流を深め、材料科学の成果が社会の理解と支援のもとに還元されるように社会に情報を公開、の3つからなっており、国際的な材料科学研究分野の共同研究の推進が期待されます。

 

材料科学国際週間が開始 — 材料科学国際宣言署名式を開催
 震災から7ヶ月になる10月11日、材料科学国際週間の開始をつげる材料科学国際宣言署名式が金属材料研究所講堂で開催されました。署名式では黙祷の後、山田実行委員長の趣旨説明と新家所長の挨拶が行われ、18カ国、36機関、46名の署名が寄せられている事が報告されました。引き続き、フランス、ポーランド、インド、中国の代表と新家所長が宣言を署名、宣言が朗読されました。金属材料研究所は、宣言への海外からの協力と関心に改めて感謝を表明し、今後、この宣言にあるとおり、“よりよき世界構築のための材料科学者の貢献”を海外の協定機関・研究協力者と一緒に推進していく決意を新たにしています。なお、宣言への署名は材料科学国際週間の2ヶ月間継続して募集されます。

 
 
 
 
 
 
 

署名式のビデオストリーミング配信はこちら

 

2. 第122回東北大学金属材料研究所講演会

 11月24日(木)-25日(金)  金属材料研究所講堂

 外部からの特別講師と、所内の研究者の研究報告、若手のポスター発表などからなる金属材料研究所の代表的行事。既に、63年に渡り120回を超えるその講演は、時々の学術や社会的な背景を踏まえて、材料科学の現在と未来を語る場として、確固たる伝統として確立しています。今回は、特別講師として、鉄鋼協会会長の友田先生による「量子ビームを用いた構造材料研究の新展開」について、また、 影絵劇団かかし座をひきいる後藤圭氏が「芸術家からみた科学および科学技術への願い」という内容でご講演されます。

 

3. 金属材料研究所 復興祭

 11月25日(金) 勝山館
 95年の伝統を誇る「世界の金研」の研究者、学生、職員、留学生、外国人客員研究者、OBが一同に集い、震災とそこからの復興の軌跡を振り返り、これからの金属材料研究所の果たすべき挑戦にむけて語り合う交流の夕べです。(この行事には招待状が必要です)

 

4. 市民講演会—材料科学が拓く東北の未来

 12月3日(土)金属材料研究所講堂
 材料科学研究の国際的な拠点として知られている東北大学金属材料研究所、材料科学研究の現状とその可能性を、新家所長自らが直接市民に語りかけるイベントです。材料科学が市民の生活とどのように関わっているか、人類社会が解決しなければならない様々な課題に材料科学はどのように取り組んでいるのか、材料科学研究者の素顔などを平易に熱く語りかけます。併せて、普段はなかなか目にする事が出来ない最新の研究施設見学や、本多光太郎記念の品々の見学や展示など、金属材料研究所の過去、現在、未来を体験するイベントも企画しています。

 

5. マテコン2011-ドリームマテリアルコンテスト
           ~金研の科学者たちとの夢の新材料開発に挑戦~

 9月22日(木)‐ 11月20日(日)
 金属材料研究所は、市民から夢の新材料に関するアイデアを公募します。歴史をみれば、人々の夢と要望は、常に新しい革新的な発見の契機となってきました。このコンテストは非専門家の市民の方々がだれでも参加出来ます。優秀なアイデア数件に対しては、表彰、記念品の贈呈を行います。さらに大きな可能性のある提案に対しては、金研の科学者が専門家として、その開発を試みます。   
◆応募要項はこちら(マテコン2011のホームページへ)

 

6. 材料科学国際週間協賛会議

 材料科学国際週間においては、国内および国際会議が、協賛行事として多数開催され、多くの研究者がこの期間仙台を訪問します。9月22日現在、16イベントが登録され 約1,900名参加予定です。

 

◆問い合わせ先 東北大学金属材料研究所  庶務係  
 Tel: 022-215-2181  Fax: 022-215-2184  E-mail
◆材料科学国際週間事務局  
 教授 野尻浩之 Tel: 022-215-2015  Fax: 022-215-2016  E-mail
 教授 山田和芳 Tel: 022-215-2035  Fax: 022-215-2036  E-mail

 

◆協賛会議リスト

◆10月27日-28日  東北大学金属材料研究所ワークショップ「分野融合型格子欠陥研究の発展にむけて」 金属材料研究所講堂

◆11月 1日- 2日   金研ワークショップ「電子自由度による強誘電体最前線」 金属材料研究所講堂
◆11月14日-15日   応用物理学会スピントロニクス研究会・日本磁気学会スピンエレクトロニクス専門研究会共催 
           スピン流と熱効果の新現象、金属材料研究所講堂
◆11月16日-17日  電子スピンサイエンスと技術の最新動向 仙台国際会議場
◆11月18日-19日  アジアオセアニア中性子学会サテライト—偏極中性子を利用した材料科学の新展開 
          金属材料研究所講堂ほか   >>>プログラムはこちら
◆11月19日-20日  第5回物性科学領域横断研究会「凝縮系科学の最前線」 金属材料研究所講堂
◆12月1日-2日    GCOEプログラム ”Material Integration” 国際シンポジウムおよび第8回材料科学若手学校 
           江陽グランドホテル
◆12月6日-7日   計算材料科学研究拠点 第2回シンポジウム 金属材料研究所講堂
◆12月9日     軽金属学会60周年記念東北支部講演会  金属材料研究所講堂 >>>プログラムはこちら

◆12月9日     金研低炭素社会基盤材料融合研究センター第2回ワークショップ「低炭素社会実現に向けた材料科学」
          金属材料研究所 本多記念館     
◆12月12日-13日  金研ワークショップ「素材製造プロセスおよび新素材開発の迅速化・高度化に資する分析・解析技術」
          金属材料研究所講堂

◆12月26日-27日  金研ワークショップ「第6回窒化物半導体の高品質結晶とその素子応用」 金属材料研究所 本多記念館

※1.9月10日現在、16イベント 約1,900名参加予定です。 これらのイベントは専門家向けの公開イベントです(登録や参加費が必要なものもあり)。