2024年9月25日、株式会社トーキンの工場見学を行いました。
見学した本社・白石事業所は、創業の地・仙台事業所(長町)の設備を移転・集約し、磁性材料の製造や真空溶解炉を新設した新棟が今春より本格稼働しています。
今回の見学では、医療用カテーテル分野でトップシェアを誇る形状記憶合金・超弾性合金「メモアロイ®」、電子機器に広く活用されているノイズ抑制シート「バスタレイド®」、さらに次世代放射光施設Nanoterasuの加速器や粒子線がん治療装置などに活用されている「電磁石」の製造工程を案内いただきました。
株式会社トーキンは、金研が開発した「KS磁石鋼」、バスタレイドにも使用されている「センダスト」の事業化を目的に設立された、金研と深い縁を持つ企業です。会社内には本多光太郎直筆の竣工式祝辞も展示されています。今年の春には第146回金属材料研究所講演会でご講演もいただきました。
1938年の創立以来培われた確かな技術が活かされた製造現場を拝見し、大変有意義な見学となりました。
昭和13年東北金属工業株式会社(現 株式会社トーキン)竣工式の本多光太郎祝辞草稿
株式会社トーキン本社前での集合写真(左から西山、佐藤、株式会社トーキン及川様、大石、佐々木、縮、冨松、ゴダール、及川、株式会社トーキン勝山様)