ニュース

新スーパーコンピューティングシステム”MASAMUNE-IMR”がメディアに紹介されました

2018/07/13

 この度、金属材料研究所計算材料学センター内に、2018年8月から運用を開始する新スーパーコンピューティングシステム” MASAMUNE-IMR “の設置が完了し、7月12日にメディア公開を行い、NHK、仙台放送、時事通信などの複数のメディアに紹介されました。

NHK東北 NEWS WEB(7月12-18日視聴可能)
仙台放送(7月12-18日視聴可能)
時事通信
日刊工業新聞(ニュースイッチ)
 
 

新スーパーコンピューティングシステム”MASAMUNE-IMR”

MAterials science Supercomputing system for Advanced MUlti-scale simulations towards NExt-generation - Institute for Materials Research

”MASAMUNE-IMR”について

 ”MASAMUNE-IMR”は、材料科学研究に特化したスーパーコンピューティングシステム(スパコン)です。前スパコンに比べ、消費電力を半分に抑えつつ10倍の演算性能を実現しています。

 スパコンは様々な要因が絡み合った大規模・複雑なシミュレーションを超高速に実行することができます。例えば、これまでは部分的な観察や経験でしかわからなかった構造材料の劣化・破壊の過程を、スパコンでシミュレーションすることで材料の劣化原因や起こりうる危険性を予測したり、高い発電効率を実現する太陽電池や燃料電池を構成する最適な原子の組み合わせを、スパコンによるシミュレーションで解析することで、効率的な材料開発を目指します。

 この度の”MASAMUNE-IMR”の導入により、従来は不可能であった10億原子、マイクロメートルスケールの大規模なシミュレーションが現実のものとなることで、電子顕微鏡像との直接比較が可能となり、非常に精度の高いシミュレーションが実現できます。本スパコンは全国の材料科学研究者に共同利用として公開されます。全国の研究者が本スパコンを活用して材料研究を進めることで、安心安全な材料の開発、エネルギー・環境問題を解決する材料の開発がより一層促進されることが期待されます。

 ”MASAMUNE-IMR”の愛称は、486件の公募の中から決定し、イラストは墨絵師の御歌頭氏に依頼しました。仙台開府の父、そして仙台から世界を目指した伊達政宗公にちなみ、金属材料研究所のスーパーコンピューティングシステムで得られた成果を、次世代に向けて仙台から世界へ発信する、という意志がこめられています。

MASAMUNE-IMRの一般公開について

 ”MASAMUNE-IMR”は8月18-19日に一般公開を行います。詳細は下記ウェブサイトをご確認ください。

計算材料学センターウェブサイト
見学のお申し込みはこちらから(8月18-19日)申込み締切8日まで