金属ガラス、半導体およびセラミックスなどに代表される機能性材料の特性は、ホスト構造の平均原子配列と密接な関係があります。最近では、ホスト構造に特殊な構造要素を導入することによって高度に制御した機能性材料が注目を集めています。
我々は、先端のX線技術を駆使した新しい構造評価法の開発を通じて、複雑な構造を有する機能性材料の原子配列をマルチスケールに評価し、特性発現機構の解明とその成果に基づく機能性材料の創製を目指します。
最近の主な研究課題としては、1)多成分非晶質材料の精密構造解析、2) 複雑な金属結晶群に存在するアトムクラスターの解析、3)数ナノメータサイズの空隙構造をもつマイクロポーラス物質への有機分子の配列制御、4)複雑酸化物結晶材料の探索と発光材料の開発などがあげられます。