材料物性研究部

磁気物理学研究部門

Hiroyuki NOJIRI

教授野尻 浩之

  • 准教授 木俣 基
  • 助教 茂木 巌
  • 助教 木原 工
  • 助教 平田 倫啓

強磁場がもたらす新しい磁性の姿をもとめて

 磁場と物質の作用は磁石だけでなくあらゆる物質に生じます。強磁場は、物質を制御する外部環境の中で最も精密に、その強さ、時間構造および履歴を制御できる外場です。磁気物理学部門では、日常では存在しない強い磁場をもちいて、極限状態であらわれる磁性体の新しい姿とその起源を研究しています。

 このために、本部門では、定常及びパルス強磁場を利用して、テラヘルツESR装置、ユニークな強磁場X線分光装置や中性子散乱装置、X線自由電子レーザー回折装置など、最先端の実験手法を開発し、その応用を国内はもとより海外でも展開しています。これらの手法を駆使し、強い電子相関をもつ磁性体、超伝導体、有機導体等において強磁場により誘起される新しい相の研究、あるいは、分子磁石等のナノスケールの世界でおこる量子現象の磁場制御の研究を行っています。

強磁場、磁性、量子ビーム、強相関電子系、分子磁性
X 線自由電子レーザー回折装置用のスプリット型パルス強磁場磁石

X線自由電子レーザー回折装置用のスプリット型パルス強磁場磁石。体積約15ccと超小型だが35テスラを越える超強磁場を発生可能で、これを用いる事で、これまで不可能だった強磁場中における高温超伝導体の電荷密度波による微弱な回折信号の測定に成功した。

SPring8 のBL25SU にJASRI と共同で開発して設置した超強磁場X 線円二色性分光装置

SPring8のBL25SUにJASRIと共同で開発して設置した超強磁場X線円二色性分光装置。40テスラの超強磁場を用いて、超強磁場下の物質の磁化を元素毎に区別して測定する事が可能であり、磁性体の研究に威力を発揮している。

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