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物質中の天文学的な数の電子が互いに相関して引き起こす興味深い量子現象、特に電子のスピンと軌道状態が関与した現象(高温超伝導、磁気抵抗効果など)を中心テーマとしている。未知の現象を求めて新しい物質を合成する一方、現象は既知だがその機構が未解決な場合はその現象を示す典型的な物質を探索し、純良単結晶育成を行い、中性子、放射光X線などの量子ビームにより現象の本質の解明にとりくんでいる。現在、遷移金属や希土類金属及びそれらの化合物や酸化物の磁性と、磁性が関与する伝導現象の研究を中心に行っている。実験手段は、日本原子力研究開発機構(東海村)JRR-3原子炉に設置した中性子散乱装置(HERMES, AKANE)をはじめ、兵庫県の放射光施設SPring-8のX線散乱装置や諸外国の中性子散乱施設(アメリカ、フランス、イギリスなど)も利用している。その一方で、中性子散乱実験を用いた新しい研究のため技術開発も進めている。また、2008年5月に稼働を開始したJ-PARCに主体的に参加しているだけでなく、物質科学のブレークスルーを生みだす新しい装置の建設をめざしている。
【金研高能率中性子回折装置(HERMES)】 散乱角1度おきに150本の中性子計数管を並べ、角度1度分をスキャンすることによって150度分の回折データが短時間で得られる高能率の装置であり、磁気モーメントの配列、結晶構造の研究に活躍している。 |
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【金研三軸型中性子分光器AKANE】 物質中のフォノンやスピン波といった励起状態を観測し、ダイナミクスの立場から固体物理にアプローチする。
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