研究部共同利用委員会 委員長 杉山和正
平成25 年度の研究部共同研究報告をお届けいたします。本所は平成22 年4 月より材料科学分野における世界的な中核的研究拠点として採択され、全国共同利用・共同研究を推進し、材料科学研究を発展させる使命を担っております。本拠点は、平成25 年度に実施された拠点の中間評価において、｢拠点としての活動が活発に行われており、共同利用・共同研究を通じて特筆すべき成果や効果が見られ、関連コミュニティへの貢献が多大であると判断される｣と評価され、最高位の評点｢S｣を受けることができました。これも、ひとえに皆様のあたたかいご支援・ご協力のたまものと感じております。今後も、本所の「真に社会に役立つ新たな材料を創出することによって、文明の発展と人類の幸福に貢献する」という理念のもと、よりいっそう材料科学研究の発展への支援活動を継続してまいります。皆様のご協力・ご支援をお願い致します。
平成25 年度の研究部の共同研究では、国立大学法人83 件（38 大学）、公立大学10 件（3 大学）、私立大学11 件（10 大学）、国立共同利用機関4 件（2 機関）、独立行政法人10 件（3 機関）、高等専門学校3 件（3 高専）、その他2 件（2 機関）の合計で123 件が採択されました。本報告は平成25 年度に行われたこれらの研究部共同研究報告書をまとめたもので、第1 部に重点研究、第2 部にワークショップ開催、第3 部に一般研究報告、第4 部に若手萌芽研究報告、第5 部に研究発表リストを分野別に収録しています。
なお、ここに掲げました研究部共同研究とは別に、量子エネルギー材料科学国際研究センター（73 件）、新素材共同研究開発センター（94 件）、強磁場超伝導材料研究センター（68 件）および計算材料学センター（23 件）において共同利用研究が推進されております。それぞれの報告書にも併せて目を通して頂ければ幸いです。