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サイエンスデイ オブ ザ イヤー2026で学際ハブ推進室が文部科学大臣賞、佐々木所長がベストプレゼンター賞を受賞

2026/08/25

サイエンスデイ オブ ザ イヤー2026表彰式の様子。前列左から1人目、2人目、4人目、5人目は新知創造学際ハブ推進室のメンバー。左から3人目は賞授与者の武田 憲昌文部科学省大臣官房審議官、前列右端は選評者の野家 啓一東北大学名誉教授。

 「学都『仙台・宮城』サイエンス・デイ」は、NPO法人natural scienceが主催する、子どもから大人までが科学や技術を体験しながら学べる体験型・対話型の科学イベントです。毎年、100を超える大学の研究室や企業がブースを出展し、東北大や金研も参加しています。今年は7月26日に開催され、約1万人が来場しました。また、参加者が自ら賞を創設し、優れたプログラムを表彰する「サイエンスデイAWARD」も実施されています。金研は2022年から金属材料研究所賞を創設しています。

 このたび、本所の新知創造学際ハブ推進室、および佐々木 孝彦所長が8月18日に開催された「サイエンスデイ オブ ザ イヤー2026」授賞式において、以下の賞を受賞しました。サイエンスデイ オブ ザ イヤーは、サイエンスデイ当日の出展内容と、サイエンスデイAWARD表彰式におけるプレゼンテーションをもとに審査され、科学を社会に伝える優れた取り組みや発表を表彰するものです。

受賞内容

文部科学大臣賞

「錆びてかすれた古代のハンコを科学の力で解読しよう!」
 東北大学金属材料研究所 新知創造学際ハブ推進室

ベストプレゼンター賞(賞創設者の部)

 東北大学金属材料研究所長 佐々木 孝彦

 
新知創造学際ハブ推進室のコメント
 新知創造学際ハブは人文科学と材料科学の新しい研究コミュニティを作る活動をしています。今年のサイエンス・デイの出展企画は、文理の共同研究の最新の研究成果からヒントを得たものです。
 岩手県立博物館には中国の古い印章(古印)の一大コレクションがあります。それを全て調べた考古学者でも印面が読めないものがありました。古代の印章には金属製のものが多く、錆びたり汚れがついていたりするからです。これらの古印は現在朱肉をつけることも禁じられた文化財で、クリーニングはできません。そこで、X線CTでの観察を試み、初めて解読できたという研究です。
 学際ハブ推進室では岩手県立博物館の協力を得て、宮城県産業技術総合センターにて古印の三次元形状計測を行い、続いて三次元光造形によって再現ハンコを作成しました。出展ブースでは、再現ハンコを押し、X線CT画像を操作することで、研究を追体験できるようにしました。印面は篆書の漢字で難しいので、見えた文字に近いものを選択肢から選んでもらいました。また、実物の古印の雰囲気を感じてもらうため、再現ハンコ製作過程で得られた色付き三次元形状データの操作コーナーも設けました。
 サイエンス・デイ当日には、研究グループから山東大学の劉 海宇教授、岩手県立博物館の工藤 健学芸員がゲスト参加し、来場者は古印の詳しい解説を聞くことができました。両名は翌日から金研を訪れ、材料分析研究コアにて多数の古印の蛍光X線分析に挑戦していました。そこでもまた新たな発見がありました。
 新知創造学際ハブでは、文理の共同研究を進めるとともに、成果の発信を進めてまいります。
関連リンク:

サイエンスデイAWARD
金属材料研究所賞|サイエンスデイ
東北大学金属材料研究所 新知創造学際ハブ推進室|サイエンスデイ

文部科学大臣賞受賞後に挨拶を行う新知創造学際ハブ推進室の深堀さん

佐々木所長に代わり、ベストプレゼンター賞(賞創設者の部)の賞状を受け取る加藤副所長

サイエンスデイAWARD表彰式で受賞者に賞状を授与する佐々木所長